こんにちは。
あなたは単焦点レンズを知っていますか?一眼レフを持っているあなたなら聞いたことはあると思います。あるいは持っている人もいるでしょう。単焦点レンズは小さい子供がいる家庭にはとても使えるレンズの一つです。今回は、単焦点レンズの使い方と撮り方だけでなくメリット・デメリットもお話していきます。
コンパクト
普通の標準レンズは望遠にできたり広角にできますが、その分レンズの枚数も増えます。単焦点レンズは焦点距離が固定されている為、その分レンズの枚数も少ないのが特徴です。例えば、撮影に出かける時もう一本レンズを持って行きたいけど、あまりカバンにスペースが無い時は単焦点レンズがすっぽり入る場合があるのです。
左が単焦点レンズ・右が標準レンズです。見比べると一目瞭然ですね。レンズの枚数が少ないとこんなにコンパクトになるのです。
絞りの範囲が広い
おそらくこのメリットが最大の特徴とも言えるでしょう。通常の標準レンズは最大でもF4が最高の絞りだと思いますが、単焦点レンズはF1.8とかF1.4とかまであります。レンズが少ない分沢山の光を取り入れる事が出来るのです。絞りが違えばどうなるのか?絞りが違えば明るくなるだけではなく、被写界深度も深まり背景もぼかしやすくなるのです。
この写真はF13ですが、前のリンゴから後ろのバナナまではっきりと写っていますね。
次にF1.8ですが前のリンゴのみピントが合い、その後ろはボケていますね。当然バナナもボケています。
このようにF値が違えば明るさ+背景がぼかしやすくなります。例えば子供のバックをぼかして子供を目立たせたい時や、背景の洗濯物をぼかしたい等、使い方は様々です。
F値に関する詳しい記事はコチラになります。
高画質
ズームできる標準レンズは複数のレンズを組み合わせている為、複雑な構成になっていることが多いのです。そのため光を取り込む際に支障となり暗い写真が撮れてしまう傾向にあります。(但し、パッと見た感じ分かりにくいと思いますが…)
単焦点の場合は構造なシンプルの為、光を取り込みやすいというメリットがあります。光をしっかり取り込み開放値のF値が低くできるため、明るく高画質な写真を撮る事ができるのです。
単焦点は大変?
デメリットはズバリ自分の足で焦点距離を調整しなければいけないという事。ズームレンズなら自分は動かずズームにしたり、広角にしたりできますが、単焦点レンズの場合は自分の足で構図を調整しなければなりません。例えばカメラを構えたまま動かないといけません。但し、このデメリットは結果として写真が上手になるきっかけになります。
写真が上手になる最強レンズ
先程、デメリットは結果として写真が上手になると言いました。中には”ズームできないから使うのやめとこうかなぁ”と思った人もいると思います。確かに、カメラを構えたまま移動するのは大変ですよね。というか面倒くさいです。
但し、単焦点レンズを通じてこんな効果があるのです。それは…
構図が上手になる事です。
写真が上手になる為には”構図”が絶対条件になります。同じものを撮っていても構図が違えば全く別の写真になりますよね。被写体をファインダー内のどこに配置するのか?被写体と構図のバランスはどうなのか?ズームレンズなら動かず調整できますが、単焦点レンズは構図が決まるまで動かなければならないので構図決めに対して慎重になります。1枚の写真に取り組む時間が長くなるので自然に構図のレベルアップができてしまうという事です。
価格がお手頃
レンズの構造がシンプルな単焦点レンズ。単焦点レンズの種類は様々あり焦点距離にも違いがあり、例えば100㎜、200㎜の望遠レンズも存在します。200㎜の以上は高額になりお手軽にお試しで使用できないと思います。
実際F1.8(イッパチとも呼びます)はどのように明るいのでしょう。
F1.8・露出補正0。木だけにフォーカスされて、背景はキレイにボケていて明るく写っています。露出補正は変えなくても開放値が1.8になるだけでこんなに明るくなるのです。しかも標準レンズはF4くらいまでしか開放値を下げられないため、単焦点レンズだけの魅力と言ってもよいでしょう。
まとめ
1.持ち運びに便利
2.開放値が低い
3.シンプルな構造のため高画質
4.単焦点レンズは足で焦点距離を稼ぐ
5.構図が上手になる
6.トライしやすい価格設定
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