風景を撮るのが好きな人なら水場での撮影をする機会はあると思います。
水の動きを幻想的に撮りたい…そんな風に思ったことはありませんか?
どうやって撮ったらいいんだろう?
そんな疑問にお答えしていきます。
まずはこの写真を見て下さい。
写真って静止画ですが、水が流れている様に見えますね。
こんな写真を撮りたい時に有効なのが「シャッタースピード優先モード」です。
このモードは、シャッタースピードを遅らせたり、早くしたりするモードです。
カメラのダイヤルには、TV・S等と記載されています。
今回はシャッタースピードを変えるだけで幻想的に撮れる方法をお話していきます。
シャッタースピード優先モードとは
カメラ内にはシャッター幕があり、被写体を撮る時にシャッター幕が上がり、撮り終える頃にシャッターが下りるというものです。シャッタースピード優先モードは、シャッタースピードをマニュアルで設定し、あとの設定はカメラが自動で絞りを決め適正露出に設定してくれる機能です。
完全に停止している物にはあまり出番のないシャッタースピード優先モードですが、動きのあるものには力を発揮します。例えば、サッカー選手がボールを蹴る瞬間を静止画として写し、選手の表情や筋肉の盛り上りなど鮮明に捉えることができます。
このモードを使いこなすことが出来れば風景に水を取り入れるのが楽しくなるはずです。(^^)/
シャッタースピード優先モ―ドの使い方
まずダイヤルをTv・Sに切り替えます。
設定画面で赤枠の1/60という数字を優先に設定できるようになります。
数字を変える事により、シャッタースピードが変わります。
シャッタースピードは、1/60秒という見方になります。
この分母の数字が多ければ高速でシャッターが下りる事になります。
シャッタースピードにおける違い
ここではシャッタースピードが変わると、実際どんな違いがあるのか説明します。
ここでは3枚の羽根を付けたファンを用意しました。
3枚の羽根を回して撮影していきます。この回っている羽根がどのように写るのか見ていきましょう。
1/1000
シャッタースピードが高速の設定です。回っている3枚が止まっている様に写ります。
1/250
少し遅めのシャッタースピードです。3枚の羽根が少しブレてみえますね。
1/60
さらに遅めのシャッタースピードです。3枚の羽根が大きくブレていますね。
1/30
かなり遅めのシャッタースピードです。羽根の形が分からないくらいブレています。
数字が少なくなるとシャッタースピードが遅くなりますが、その分シャッターが開いてるという事になります。その時に問題になるのが手ブレです。手ブレと被写体ブレは大きな違いがあります。
被写体ブレは被写体だけがブレ、手ブレは写真全体がブレます。手ブレは1/30秒より遅くなると手ブレが発生しやすくなります。
せっかく撮った写真が手ブレをしてしまうとかなりショックですよね…
三脚は必須⁉
どうしたら手ブレを解消できるのか?対処として必須アイテムが三脚です。
三脚はカメラを固定して撮るので安定感バッチリです。
三脚で撮る時の注意点としては、周りをよく見る事、手ブレ防止機能をオフにしてください。手ブレ防止機能は、安定した三脚で撮る場合は不要になりますし、逆にブレやすくなるからです。
三脚が無い場合は、シャッターボタンを押す振動もブレたりします。これって意外とシャッター優先モードだけでなく、いろんな機能や場面であるんですよね。何気ない場所で手ブレすると結構へこみます…
シャッターボタンを押す振動でブレる事は誰にもある事なのでご安心を。
対処は、シャッターボタンを押してから2秒後に撮影できるタイマー機能を活用してください。シャッターを押し切ってからシャッターが下りるので手ブレが起きにくくなります。
撮影に適した条件
水の表現をする時、流れている水と静止している物を一緒に取り入れると良いです。
静止している物とは、植物や岩などです。シャッタースピードが遅くなれば、動と静のコントラストの差が出てきますので水が際立って見えます。例えば、人と水が同時にブレると水の印象が半減します。
あと経験上、撮影条件に適した明るさは早朝、くもりがいいと思います。晴天のお昼の太陽の位置だと水が反射して上手く写らない事もあります。
撮影する前に、どんな写真を撮りたいかでシャッタースピードや時間等のシチュエーションが決まってきます。イマイチ決まらなければ是非早朝に出かけることをおススメします。風景写真は早朝に撮ることが多いので。
まとめ
1.Tv・sモードに切り替える
2.分母が多いとシャッター早くなる。少ないと遅くなる
3.三脚を使用する時は、手ブレ機能をオフにする
4.三脚が無い場合は、タイマー機能を活用する
5.写真に動と静を取り入れる
6.早朝に撮影する
シャッタースピード優先モードを使うには慣れも必要になります。バンバン撮って使いこなしましょう!それでは写真楽しんで!
コメントを残す