一眼レフで背景をぼかして写真を撮る方法 「初心者向け」

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こんな時はありませんか?
強調したいからもっと背景をぼかしたい!
植物、子供、恋人etc…
写真を撮っていくと必ずと言っていいほど思うことですよね。僕も撮影会でポートレート(モデル)をした時は必ず思っていました。でもこんな失敗もありました。
背景がボケるけど、狙った所がボケてない…
実は絞りが原因なのです!
ぼかす時は、絞りが大事だ!とか聞いたことがあると思います。この絞りをマスターするだけできれい!っって言わせる事だってできちゃいます!(^^)!但し、きちんと理解しないと理由も分からず失敗します。今回はしっかり狙ってぼかす技術を伝えていきます。

 

絞り値=F値

絞り値とはなにか?
絞り値=F値とも言います。レンズ内には薄い金属を重ね合わせた絞り羽根があります。この羽根は開いたり閉じたり、開き具合によって光の通る量を加減する働きをします。この絞り羽根が開く時に「絞りを開ける」、絞りが羽根が閉める時に「絞りを絞る」といいいます。
例えば、日中で太陽がカンカン照りで外に行く時、目の瞳孔は締まりますよね。
逆に、真っ暗な部屋にいると瞳孔はたくさんの光を集めようとして開きます。
これと同じような事がカメラでも起こっているのです。

ピントの合う範囲

絞りは背景をぼかす事のできる機能ですが、きちんと理解しないと失敗する事があります。
一眼レフには”絞り優先モード(A・AVモード)”の機能があります。
絞り値を自分で設定し、それに応じて一眼レフがシャッタースピードを自動で設定するモードです。この画面では「F」と書いてある場所を設定します。赤線の部分ですがどのメーカーでも「F」と表示されていると思います。

このF値を少なくしていくとボケやすくなります。
でもボケやすくなる事によりピントの合う範囲が狭くなります。

ではピントの合う範囲を解説していきます。

絞りをF2.8にした時の写真です。
一番前の赤いリンゴだけにピントが合っていますね。
F2.8は光を大量に通す事により背景をぼかしますが、ピントの範囲が狭くなります。


次は、絞りをF8にした時の写真です。
リンゴ、ブドウ、モモにまでピントが合いました。
光を通す量は先程に比べると減りますが、ピントの範囲が広くなりました。


最後に、絞りをF13にした時の写真です。
バナナまでピントが合いました。
光を通す量はより減りましたが、ピントの範囲はかなり広くなりました。

このようにピントの合う範囲を被写界深度といいます。
F値が少なければ背景がボケてピントの範囲が狭くなり、
F値が多ければ背景のボケが弱くなりピントの範囲が広くなります。
つまりボケを強調したい時はF値が少ない方が良いという事です。逆にF値が多すぎるとシャッタースピードが遅くなる事もあるので要注意です。

 

レンズが重要

一眼レフではレンズを交換できるのが特徴ですが、F値のレンズによってさまざまです。まずはあなたが持っているレンズはどのくらいまで、F値を下げられるかを知る必要があります。

右下の24-105mmと言う数字が焦点距離、1:4Lが絞りに関する数字になります。「1:〇〇」の〇〇に入る数字がF値を設定できる数字になります。レンズによっては「1:3.5-6.5」という二つの数字が記載されている場合もありますが、左の3.5は広域側のF値、右側の6.5が望遠側のF値となりますのでレンズをよく見てF値を確認してみて下さい。

背景をぼかすのにオススメのレンズは単焦点レンズです。聞いたことがあるかもしれませんが、単焦点レンズとは少ないレンズで構成されておりその分F値が1.8だったりとかなりボケるレンズになってます。しかもレンズの枚数が少ないので比較的安価で購入する事ができます。とりあえずもう一つレンズが欲しいあなたにはおススメのレンズです。

F6で撮影すると

背景がしっかりとボケてません。

次にF4で撮影

後ろが大分ボケてきました。これでも十分に感じるかもしれません。

最後にF1.8で撮影

F1.8になると後ろがかなりボケてきました。これでボトルが協調されますね。

このようにF1.8になるとボケが強くなります。しかし単焦点レンズはズームができないので自分の足で焦点距離を調整しなければなりません。それでもこのボケ加減を手に入れる価値はあると思います。
今回使用したレンズはコチラです。

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まとめ

1.ぼかすには絞りが必要
2.F値によって被写界深度を使い分ける
3.単焦点レンズがオススメ

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ABOUTこの記事をかいた人

山田かつひろ 青森県八戸市出身 理容師/専門学校教員 生い立ち 16歳の時にボクシングを始める。アマチュアで試合に出場し、県で3位になる。 プロボクサーを目指すも目の病気があり断念する。 工業高校在学中に自分は工業系に向いてないと思い、両親の職業の理容をめざす。 地元の専門学校に入学すると同時に走り屋としても目覚め、ガソリンスタンドのバイトと走り屋をメインに生活を送る。 無事専門学校を卒業し同時に理容師国家資格を取得する。 東京で理容師として働く。地方出身という事で訛りで苦労する。 アシスタント時代に先輩に「いい所が全くない」と言われ本気で地元に帰ろうとするが、辞めたら負けだと思い留まる。 後にお店のチーフに昇格し、後輩育成に取り組む。 それと同時にお店で一眼レフを使い撮影会を始める。 機材も知識もない全て一からのスタートでモデルさんを撮り続ける日々が続く。しかし上手く行かず独学では無理があると感じ、キャノンのスクールに通う。 技術よりも教育に興味が出て、現場を離れ専門学校の教員になる。 専門学校でも撮影会を行う。 一眼レフ初心者に向けたブログを作成中である。